籠の中の鶏の卵
こんにちは。
本日は仕事終わり、5ヶ月伸び放題だった髪を切って来ました。
先月迄、貧乏だったこともあり。
先日、給料が入ったこともあり。
久々の美容室。
すっきりショート。
これで、もうニット帽で誤魔化さなくても大丈夫。
はてさて、つい最近の話。
コナーがスーパーまでお遣いに行ってくれるというので、1番安い卵買って来てと伝える。
で、買って来たのがこちら。
ん?
コナー
『Yuichi ごめーーん。高い卵買っちゃった』
僕
『いくらだったの?』
コナー
『7ドル』
僕
『えーーーー、なんで高いよーー。いつもの倍だよ。安い方の卵お願いしたのにーー』
コナー
『でも、安い卵は、檻の中でぎゅーぎゅー詰めの鶏達が産んだ卵なんだよ。可哀想で買いたくなかったんだよ。でも、こっちの卵(高い方)はほら、放し飼いの鶏の卵なんだよ』
要するに、Caged Eggと呼ばれる卵は柵の中で大量に飼われ、集団感染が起きたりしないよう時折抗生剤が与えられたりしている鶏の卵のこと。そしてコナーが買って来たのはCage freeという放し飼いで飼われておりコストもかかる上、必然値段も高い。しかしながら、オーガニック思考の強いニュージーランドでは人気の卵。
比較的、世界的にみてニュージーランドの卵はどちらにらしても安全性はトップクラスのようです。そして、Caged Eggの方が抗生剤を与えられている分、サルモネラ菌等のリスクも少ないのだとか。
んーーーーーーーーー。
コナー。
やっぱり僕は安い卵で大丈夫だよ。
ニュージーランドに赴く前に
2015年の10月にカナダから日本へ帰国した翌日には、ニュージーランドのワーキングホリデービザを申請。
ビザは二週間程度であっさり取得。
すぐに渡航も出来る状態でしたが、ビザ取得日から1年間、入国までの猶予がありました。
なので、オセアニアの果てに行く前に、1ヶ月間冬のヨーロッパをバックパックで周ったり、2016年の年明けには、1年以上家族と離れていたこともあり、そしてまたしばらく離れるであろうこれからを思って、ハワイ旅行に一緒に行ったり。
チェコに行ったときの写真。
家族と行ったハワイにて。
そんなこんなで意外にお金はなくなり、日本でしばし次のニュージーライフに向けて資金作り。
縁があって関西方面で数ヶ月働きながら、これまでゆっくり観光したことのなかったあちこちを訪れ、良き日本を再発見。
京都の桜。人生一の桜でした。
京都は三年坂より二年坂派。
秋踊る美しきかな白川郷。
そして、ちょうどカナダ人から帰国して1年が経とうとかという頃には、日本での仕事も一区切りをつけ、日本を離れます。
離れた先はハワイ。
ニュージーランドじゃねーのかよってね。
家族と行った際にすっかりハワイに恋した私。
ニュージーランドの前に、寄り道ハワイ滞在記へ続きます。
Otago Anniversary だってよ
こんにちは。
今日は月曜日ですが、仕事はお休み。
なんでも、オタゴアニバーサリーという国民の祝日ではないけど、ニュージーランドの地域毎にある国民の準祝日。
本当は23日がアニバーサリーだけど、2連休になるように第1週の月曜日が振り替えの休日になるみたい。
だからと言って何か特別な催しものも特にないダニーデン。
強いて言えば、休日ということで銀行も非営業日。したがって給料も振り込まれずと言ったところ。
残念。
加え、職場のボスと新しい業務内容についてのアポイントメントが昼にあったが、全く連絡来ず。
前までだったら、イライラしてたところですが、今は特別そこまで腹を立てることなく、コナーとフラットの掃除や洗濯をしてやり過ごす。
2時間経っても音沙汰なしなので、こちらから、今日はボス忙しそうだし、僕も約束あるから、また明日ねとメール。
まっ、そのメールへの返事も返って来てないんですけどね。
そして、本日のダニーデン。
最高気温25℃まで上昇。
ポカポカ。
コナーがケンタッキー食べに行こうって言うんで、2人で散歩。
日曜日と月曜日、久々の2連休はゆっくり寝て休んで大いに充電。
また、明日から週末まで勤労頑張ります。
スーパーの特売チョコレートで作ったガトーショコラ。我ながらあっぱれテイスト。
Google in Dunedin
ここ数日続いていた雨が嘘のように快晴の本日はダニーデン。
朝、家を出るまでは眠くてもっと寝ていたいと思いながらも、一歩外に出てしまえば、新しい1日が動き出す街並みを見て、なんだかワクワク。
そんな街並みを横目に歩きながら、職場に着く頃には朝の倦怠感もいつの間に消えてなくなるそんなウィークデイ。
今日はなんと、あの世界のgoogleがニュージーランドのこんな果ての小さな街にやってくる、そんなお話。
フェイズブックでGoogleが地元のOtago大学に来て講演をすると知る。
おもしろそーーー。
講演の後には、Free Pizzaもあるよ。
おいしそーーー。
内容はというと、
Googleってどんな会社?
どんな風に働いていて、どんな仕事をしている?
履歴書はどんな風に書いて、面接ではどんな風に自分を表現したらいいのか等々。
飽きずに2時間というlectureの時間は過ぎて行きました。ITに疎く、ピザに釣られた今回のGoogleイベントでしたが、色々と勉強になりました。
講演後にはGoogleグッズやらお目当のピザもホールで頂き、お腹いっぱいの木曜日になりました。
カナダとアメリカを旅して2015
2015年6月、僕のカナダでのワーキングホリデービザが期限を迎えます。
ビザの期限が切れる日まで働き倒した後、4ヶ月かけてカナダとアメリカを周遊。
カナダの中央に位置するバンフからトロントまで長距離バス、グレイハウンドで50数時間の旅。
シャワーなし。
クレイジーパッセンジャー。
2度と乗るまいと誓ったグレイハウンドの旅の思い出。
ナイアアガラの滝は、そこまで心動かされることなく、バスで横付けして簡単に拝むことの出来るナイアガラは、カナディアンロッキー程の感動を与えてくれることはなかった。
モントリオールのゲイプライドに圧倒された夏。
モントリオールからボストンへの陸路の入国を難なく済み、そしてニューヨーク。
ギラギラネオン踊るタイムズスクエア。
歩いても歩いても歩き終わらないセントラルパーク。
至る通りに溢れる才能ある音楽家たち。
本意気のホームレス。
これでもかってくらいの格差を感じることの出来るこの世界に、良い意味でも悪い意味でも、生きている実感をいつも感じさせてくれる街。
やっぱり、また訪れたいと思わせてくれる数少ない魅力的な街だったニューヨーク。
シカゴでディープディッシュピザを。
マイアミのビーチに恋をし、サンディエゴでシャトルバスの運転手にカモられそうになってケンカ。
ロサンゼルスのサンタモニカのビーチ沿いのサイクリングは人生一で、ラスベガスで夢を見た。
サンフランシスコの赤い橋はやっぱり格好良くて、日本に帰る前もう一度だけカナダに戻ったのが10月も半ばを過ぎた頃。
この時、最後に見まオーロラは一生忘れられない。昔の人はきっとこのオーロラを見て、龍がいると思ったに違いない。
いざ日本に帰国。1年と4ヶ月ぶりのはずの日本。
でも、実際よりそんなに時間が経ってる感じがしなかった。
でも、すぐに海外での生活が恋しくなり、帰国した次の日には空港のラウンジのWifiですぐさまニュージーランドビザを申請している僕がいた。
夢ふくらむマフィン
こんにちは。
日曜日は朝から雨のダニーデン。
最近にしては珍しく一日中。
太陽が隠れてしまえば気温はすぐに10℃以下。
今日は一週間の一度のお休み。
昼まで寝ていたい欲を振り払い、久々にお気に入りのカフェでゆっくり過ごす為、外出。
コーヒーの香りとベイクドグッズの薫りに癒されて過ごすこの時間が今の至福。
加え、NZ HOUSEという文字通りニュージーランドの素敵なお家や家具のあれこれが載った雑誌をペラペラめくっては、マイホームの夢馳せる。
馳せるだけでしたら、どれだけ馳せようがタダですからね。
幸せな気持ちで昼下がりを過ごした後は、お菓子作り第2弾はマフィン。
前回の反省を活かしてバターやフラーの撹拌も丁寧に。
成功と言っていいでしょう。
オーブンの中で焼き上がる菓子達を見るのが楽しくて楽しくて。
次は何を作ろうか。
パイかブラウニーか、チーズケーキなんかもいいな。
奇跡が夜に起こる街
2014年8月は最後の週、僕はカナダの北部、ノースウェスト準州の州都イエローナイフ空港到着。
州都と言っても人口は2万人足らずの本当に小さな街。
主な資源はオーロラ観光と鉱山での資源採掘。北極圏まで400キロと限りなく北極圏に近い生活が始まりました。
冬は10時に日が昇って昼の3時には沈んでしまうパートタイマー。
逆に夏は夜の11時に日が沈んで暗くなる前に日が昇る。
緯度と経度で言えば、そんな場所。
就職先は市内の中では一番大きなホテルでハウスキーピング、住み込みです。
家賃も月$300の格安、賄い付き。
9時5時のフルタイムに加え、1週間程通ったローカルカフェでもセカンドジョブが決まります。
最初の数ヶ月は朝からカフェがクローズする10時半まで殆ど仕事で休日はありませんでした。
バンクーバーでの生活の時は、単に蓄えを切崩しての生活だったのでその中での買い物や遊びは楽しかった反面、貯蓄の消費と比例してどこかストレスに感じていました。
しかし、カナダで得た収入でカナダで生活出来て初めて海外で生活をしていると言えるような気がしたイエローナイフ生活。
時にマネージャーとタイマンでケンカし極寒の冬に寮を追い出されたり。
今ではカナダの首相、トルドーさんのお部屋を掃除したり。
仕事終わりは毎日オーロラを眺めながら帰宅したり。
カナダに来る前は想像もしなかった生活が待っていたこのカナダ最北の小さな街。
皆、口を開けば何もない街。
でも、何もないからこそ、何が自分に必要なのか、何が大切で重要なことなのかを考える貴重な時間をイエローナイフは教えてくれた気がします。
数え切れない程見たオーロラですが、それでも今なおイエローナイフのことを思い出しては、また筆舌に尽くし難いあの美しいオーロラを見たいと思ってしまいます。