僕のニュージーランド

New Zealandで始める僕のNew Life

奇跡が夜に起こる街

2014年8月は最後の週、僕はカナダの北部、ノースウェスト準州の州都イエローナイフ空港到着。 

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州都と言っても人口は2万人足らずの本当に小さな街。

 

主な資源はオーロラ観光と鉱山での資源採掘。北極圏まで400キロと限りなく北極圏に近い生活が始まりました。

 

冬は10時に日が昇って昼の3時には沈んでしまうパートタイマー。

逆に夏は夜の11時に日が沈んで暗くなる前に日が昇る。

緯度と経度で言えば、そんな場所。

 

就職先は市内の中では一番大きなホテルでハウスキーピング、住み込みです。

家賃も月$300の格安、賄い付き。

9時5時のフルタイムに加え、1週間程通ったローカルカフェでもセカンドジョブが決まります。

 

最初の数ヶ月は朝からカフェがクローズする10時半まで殆ど仕事で休日はありませんでした。

 

バンクーバーでの生活の時は、単に蓄えを切崩しての生活だったのでその中での買い物や遊びは楽しかった反面、貯蓄の消費と比例してどこかストレスに感じていました。

 

しかし、カナダで得た収入でカナダで生活出来て初めて海外で生活をしていると言えるような気がしたイエローナイフ生活。

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時にマネージャーとタイマンでケンカし極寒の冬に寮を追い出されたり。

 

今ではカナダの首相、トルドーさんのお部屋を掃除したり。

 

仕事終わりは毎日オーロラを眺めながら帰宅したり。

 

カナダに来る前は想像もしなかった生活が待っていたこのカナダ最北の小さな街。

 

皆、口を開けば何もない街。

 

でも、何もないからこそ、何が自分に必要なのか、何が大切で重要なことなのかを考える貴重な時間をイエローナイフは教えてくれた気がします。

 

数え切れない程見たオーロラですが、それでも今なおイエローナイフのことを思い出しては、また筆舌に尽くし難いあの美しいオーロラを見たいと思ってしまいます。

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